近年人気となってきたフレンチプレス、別名カフェプレスやコーヒープレス、プレスポット等とも呼ばれています。
その歴史と共に、フレンチプレスで美味しいコーヒーを入れるためのコツをご紹介いたします。
1.フレンチプレスの歴史と特徴
フレンチプレスは1929年にイタリアでアッティリオ・カリマーニ氏によって特許を取得されたコーヒーの抽出器具です。
日本では紅茶に使用するイメージを持っている方も多いと思います。
作りと仕組みは非常に簡単でガラスや、ステンレス製のポットの中にある、金属性のメッシュフィルターが付いたプランジャーを押し下げてコーヒー豆と抽出後のコーヒーを分離する形です。
ペーパードリップやエスプレッソ等とは違い、コーヒー豆とお湯が混ざった状態で数分間抽出するので、豆そのままの風味や香り、油分なども抽出します。
そのため美味しい豆はより美味しいコーヒーに、不味い豆はより不味いコーヒーになるのも特徴です。
豆本来の特徴を活かしたコーヒーを抽出できるので、スペシャルティコーヒーを使用することをおすすめします。
2.フレンチプレスの使い方
ポイントは3つ
- 粗挽きのコーヒー豆を使う
- お湯は熱湯を使う
- 時間を正確に計る
このポイントを踏まえながら1つずつステップをご紹介いたします。
①準備するもの
- フレンチプレス
- コーヒー豆 約25g
今回は300cc用の器具でカップ2杯弱の量を抽出します。
コーヒー豆は浅煎りのライトロースト、シナモンロースト、深煎りのイタリアンロースト以外であればどれも楽しむことができ、それぞれの焙煎度合いに合った楽しみ方ができるのもフレンチプレスの特徴です。
②フレンチプレスを温める
フレンチプレスはペーパードリップなどと違い、熱湯で抽出することで豆の香りや風味、味やオイルを引き出す抽出方法です。
その為、抽出前にフレンチプレス本体を温めておく事がおすすめです。
③コーヒー豆を挽く
ポイント1つ目の挽き方です。
挽き目が細かいと金属フィルターの網目や隙間を通過してしまい、コーヒーが粉っぽくなってしまうので、中粗挽き~粗挽きにするようにしてください。
④フレンチプレスにコーヒー豆を入れる
フレンチプレスが温まったところで、お湯を捨ててコーヒーの粉を入れます。
粉の表面は平らにしておいてください。
⑤タイマーを準備し、熱湯を入れる
ここで2つ目のポイント熱湯を使ってください。
この時、ペーパードリップ同様に蒸らしの時間を取ると失敗がありません。
タイマーを4分にセットして、熱湯を3分の1~半分くらいを目安に入れてください。
この時に粉全体にお湯が行き渡るようにゆっくりと回し入れると良いです。
⑥30秒から40秒蒸らした後にお湯をすべて入れる
ペーパードリップ同様にコーヒードームが出来ている場合がありますがこのままだとうまく抽出できない場合があります。
残りのお湯を入れる際に全体が混ざり合うように、お湯を入れてください。
もしうまく混ざらなかった場合は、スプーンなどで軽く混ぜると良いです。
⑦蓋をして残りの時間を待つ
蓋をして待つ間はプランジャーは下げずにそのままで待ちます。
近くで見るとコーヒー豆から出た炭酸ガス、コーヒー豆、コーヒーの3層に分かれています。
⑧ゆっくりとプランジャーを下げる
最後のポイントです。
4分経過したところでゆっくりとプランジャーを押し下げていきます。
この時力を入れて一気に押し下げるのではなく、コーヒーの粉を躍らせないようにゆっくり、じっくり押し下げていきます。
ゆっくりと押し下げられたら完成です。
⑨カップに移してコーヒーを楽しむ
カップに注ぐときもゆっくりと注ぐのがポイントです。
フレンチプレスを一気に傾けてしまうとせっかく丁寧に押し下げた意味がなくなり、粉が出てきてしまうことがあります。
また、最後の一滴までカップに移さず、途中で切り上げるとカップに粉が入らず最後まで美味しく飲めると思います。
画像では分かりづらいですが、コーヒーの表面に油のようなものが浮いています。
これがコーヒーに含まれるオイルで、このオイルの影響もあり、飲んでみると良くわかりますが、ペーパードリップとは違い、まったりとした口当たりで、コクがあり、いつまでもコーヒーの香りが口の中に残るような味わいになっていました。
⑩お手入れ
金属フィルターのメッシュ部分に油分や粉が残りやすいので、お湯や水で掃除します。
まずは残ったコーヒーかすを捨てて、軽くゆすぎ、その後に食器洗い用の洗剤を水と一緒にフレンチプレスの中に入れ、数回プランジャーを上下させるときれいに取れますので試してください。
まとめ
とても手軽で、しかも経済的で、美味しいコーヒーが失敗なく抽出できるフレンチプレス。
ポイントは
- 粗挽きのコーヒー豆を使う
- 熱湯を使う
- 4分時間をきちんと計る
の3点でした。
フレンチプレスだからこそ味わえるコーヒーの味わいをぜひ一度お試しください。
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