セブンイレブンが高級キリマンジャロブレンドを発売!いつものコーヒーと飲み比べ

セブンイレブンといえばコンビニコーヒーを世に広めた立役者でもありますが、その商品ライナップは至ってシンプルでした。

ファミリーマートやローソンは、フラッペやミルク、ココアや紅茶などコーヒー以外の商品もありますが、セブンイレブンはコーヒーのみ。

そのこだわりと共に、発売されたばかりの高級キリマンジャロコーヒーの感想をご紹介いたします。

1.セブンカフェの歴史

コーヒー豆

セブンイレブンは意外にも5回もの挑戦を経て、コンビニコーヒー(カウンターコーヒー)を世に広めた経緯があります。

最初の挑戦は1980年代前半で、当初の方法はなんとサイフォンで抽出されたコーヒーを店員がカップに注いで提供するスタイルでした。

当時の販売状況は失敗かと思いきや、1日に200杯以上も売れる店があるような大人気商品だったとのことです。

しかし、サイフォンで抽出したコーヒーを小分けにして提供するスタイルのため、抽出後に時間が経過すると味も香りも落ちてしまい、常に良い状態の商品を提供することができませんでした。

2度目の挑戦は、1杯ずつ機械が抽出し提供するスタイルに変更を行い、機械もキーコーヒーが監修した物が使われ、コーヒーの種類もライト・ミディアム・ビターの3種類を準備したのです。

しかし、これも機械のヒーター部分にポットを長時間置いたままにすることで異臭が発生してしまったことから、この方法も断念することとなりました。

3度目の挑戦は、カートリッジ方法に切り替え、異臭の発生を抑えるなどの対策を行ないました。

しかし、カートリッジ式にしたことで豆が粉の状態になってしまい、肝心の味・香りが落ちてしまい、商品面での断念をすることとなります。

エスプレッソマシン

4度目の挑戦は2002年頃、スターバックスなどが人気となり、エスプレッソ方式が広まったのでセブンイレブンも同様にエスプレッソ式の”バリスターズカフェ”として展開を始めました。

機械でのトラブルや味・香りの低下などの問題は解消され、順調に展開も広まっていきましたが、エスプレッソという抽出方法が万人受けせず、満足のいく売り上げにつながらないことで、現在のペーパードリップ方式に変化していきます。

そして現在の形が出来上がったのが2013年です。

2.セブンカフェのこだわり

4度の経験から得た学びを実現させたのが”セブンカフェ”で、7つのこだわりがあるようです。

ハンドドリップ

①抽出方法

ペーパードリップにこだわり、1杯ずつ豆を挽いて抽出する方式を採用しています。

抽出時間も試行錯誤し、約40秒かけて抽出することで味・香りを引き出す仕様になっています。

②豆の種類と鮮度管理

コーヒー豆

使用するコーヒー豆はアラビカ豆100%で、4種類のハイグレード豆を使用してします。

それぞれの特徴を引き出すために、ダブル焙煎を行ない、焙煎後は10℃以下を維持して各店舗に配送され、セブンカフェのマシンで使用されます。

③こだわりのマシン

セブンイレブンと富士電機が協業し、セブンカフェ専用マシンを設計開発しています。

日本になじみのあるペーパードリップ方式で、店舗で待ち時間が長くなりすぎず、味・香りをしっかりと抽出できる時間を研究しています。

④ロックアイス

アイスコーヒーの氷

コーヒーの99%は水なので、氷にも力を入れています。

アイスコーヒー用の氷はアイスコーヒーの味を引き立てる純度の高い氷を採用しています。

溶けにくく、クリアな美しさもあります。

⑤ホットコーヒーとアイスコーヒーの豆

ホットコーヒーとアイスコーヒーのコーヒー豆のブレンドを変え、焙煎度合いもそれぞれに合う様にしています。

セブンカフェのカフェラテにはアイスコーヒー用の豆を使用し、濃厚な味わいにしています。

⑥ミルクへのこだわり

濃厚なミルク

セブンカフェの人気メニュー”カフェラテ”には専用のミルクが使用されています。

ミルクのコクや風味にこだわり、甘味を感じられる専用のミルクが、アイスコーヒー用のコーヒー豆で抽出した濃厚なコーヒーと混ざりあい、濃厚でコクのあるカフェラテを作っています。

⑦環境への配慮

コーヒー豆のカスで消臭除菌剤を作ったり、アイスコーヒーの蓋を直接飲める形に変更し、マイクロプラスチックの原因になるストローを減らしたり、コーヒーカップにも間伐材を使用したりと、環境への配慮も行なっています。

3.セブンカフェのメニュー

セブンカフェのメニューは2013年の登場から2017年までの約5年間はホットコーヒーとアイスコーヒーの2種類だけでした。

一時アイスビーンズを溶かして作るアイスカフェラテが販売されていましたが、2017年に現在のカフェラテが発売されるまでは2種類のサイズも2種類で合計4商品で勝負をしていたのもコーヒーへのこだわりを感じます。

そして2019年12月に”青の贅沢”と称してキリマンジャロブレンドが発売となりました。

現在のメニューは下記の通りです。

  • ホットコーヒーRサイズ…100円
  • ホットコーヒーLサイズ…150円
  • アイスコーヒーRサイズ…100円
  • アイスコーヒーLサイズ…180円
  • ホットカフェラテRサイズ…150円
  • ホットカフェラテLサイズ…200円
  • アイスカフェラテRサイズ…180円
  • アイスカフェラテLサイズ…250円
  • 高級キリマンジャロブレンドRサイズ…110円
  • 高級キリマンジャロブレンドLサイズ…160円

4.セブンカフェのブレンドとキリマンジャロブレンドを飲み比べ

値段差は10円です。

ローソンはシングルオリジンのルワンダコーヒーを300円で販売しています。

10円でどこまで差を出せるのか、非常に気になり試飲してみました。

・ホットコーヒー

セブンカフェのホットコーヒー

さすがに万人受けを狙って開発されたコーヒーという感じで、酸味が抑えられ、苦みも少なく、飲み口はスッキリとしています。

焙煎されたコーヒー豆を見てみると、中深煎りという色合いで、少し油分も出ている状態です。

コーヒーの色合い

ハンドドリップと比較すると蒸らしの工程が無かったり、抽出時間も短いため、深煎りに近い状態で焙煎し、抽出時間を短くすることで苦みや酸味等を調整しているのかもしれません。

香りに関しては強くて良いとは言い難い状態ではありますが、フルーティで爽やかな香りが漂います。

100円と考えれば非常によくできたコーヒーだと思います。

・高級キリマンジャロブレンド

キリマンジャロブレンド

高級というネーミングですが、通常のコーヒーとの差は10円です。

しかしながら飲んでみるとしっかりとしたコーヒー感があり、キリマンジャロの特徴”キレのある酸味”を感じることができます。

焙煎された豆を見ると、通常のコーヒーよりもさらに深煎りされていることが一目で分かります。

フレンチローストあたりだとは思いますが、アイスコーヒーにしても良いような焙煎度合いで、これもやはり抽出時間が短いなどの要因があると思います。

香りに関しても10円の差だとは思えない程しっかりとしていて、香ばしさを感じる香りが漂います。

コーヒー豆が新しい等の差はあると思いますが、今回買った2つのコーヒーであれば今後もキリマンジャロブレンドを選ぶと思います。

まとめ

セブンイレブンのコーヒーはこだわりを感じる歴史と、それを裏付ける味と香りがありました。

今回の高級キリマンジャロブレンドは10円の差だとは思えないほど、キリマンジャロの特徴を引き出していて、酸味があり、コクを楽しみたい人にはおススメです。

スッキリとした味わいが好きな人には通常のブレンドコーヒの方が飲みやすいのでおススメです。

ぜひ一度飲み比べて、好きなコーヒーを選んでみてください。

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