アメリカンコーヒーとは?薄いコーヒーというイメージは正解なのか

アメリカンコーヒーといえば薄いコーヒーというイメージを持つ人が多いと思います。

今回はアメリカンコーヒーの生まれた理由や、作り方をご紹介いたします。

1.アメリカンコーヒーとは

コーヒーの淹れ方

本来のアメリカンコーヒーとはシナモンローストやミディアムローストの浅煎りのコーヒー豆で淹れたコーヒーのことです。

なぜアメリカンコーヒーと呼ばれるようになったかという理由に関して諸説ありますが、アメリカではコーヒーを紅茶の様に飲む習慣があり、その抽出方法が通常よりも多くのお湯を使う抽出方法だったため、苦みが抑えられた薄いコーヒーが飲まれていました。

そのコーヒーが日本に伝わり、日本で主流であったドリップコーヒーと比べて薄い味わいだったため、アメリカのコーヒーという事で”アメリカンコーヒー“と呼ぶようになったと言われています。

もちろんアメリカではアメリカンコーヒーという言葉は存在せず、通用しないのでご注意ください。

2.アメリカーノコーヒー

アメリカーノコーヒー

アメリカンコーヒーとアメリカーノコーヒーがあるのはご存じでしょうか。

アメリカンコーヒーは前述したように”浅煎りのコーヒー豆を使って抽出したコーヒー“のことですが、アメリカーノコーヒーは、エスプレッソコーヒーをお湯で割ったコーヒーの事です。

味わいも全く異なり、アメリカンコーヒーは浅煎りのコーヒー豆を使っているため、酸味が強く、お湯も多く使用しているので薄い味わいで、ゴクゴクと飲める特徴がありますが、アメリカーノコーヒーは深煎りしたエスプレッソ用のコーヒー豆を使用して抽出しているため、お湯で割っているとはいえ、苦みが強めに出ているコーヒーとなります。

3.アメリカンコーヒーの淹れ方

アメリカンコーヒーの淹れ方は2つの方法があります。

①浅煎りのコーヒー豆で抽出する方法

抽出方法

本来のアメリカンコーヒーの淹れ方で、豆は浅煎りの豆で中挽き~中粗挽きにし、お湯は通常のドリップコーヒーの1.3倍ほどにします。

アメリカンコーヒーを淹れる際に注意が必要なのは”湯だまり“の調節です。

●湯だまりとは

湯だまり

コーヒーをドリップする際に泡が発生しますが、その泡が多ければ多いほどコーヒー豆の間に隙間ができ、お湯が流れていきます。

泡が少なく、コーヒー豆が細挽きの場合はコーヒー豆とコーヒー豆の間が詰まっており、お湯が抜けない状態を作ってしまいます。

これが湯だまりの原因です。

湯だまりが出来てしまうと、雑味やエグ味まで抽出してしまい、思っていたコーヒーと違うものが出来上がることが多くなります。

逆に焙煎したてのコーヒー豆の場合、炭酸ガスの発生が多すぎて、お湯がコーヒーを抽出する前に流れてしまい、薄い味わいになってしまう場合もあります。

この湯だまりを避けるため、浅煎りのコーヒー豆は炭酸ガスの発生が少ないため、お湯の温度を上げて、炭酸ガスの発生を促す必要があります。

そのため、お湯の温度はいつもよりも高めの95℃以上にするとアメリカンコーヒーらしい酸味があり、すっきりとした味わいのコーヒーになります。

②ドリップしたコーヒーにお湯を入れて薄める方法

薄めたコーヒー

これはアメリカーノコーヒーに近い方法ですが、薄い味わいという点でアメリカンコーヒーの抽出方法とされています。

コーヒー豆は浅煎り~深煎りまでお好きな焙煎度合いでいいと思います。

もちろんアメリカンコーヒーらしさを追求するようでしたら浅煎りをおすすめします。

いつも通り抽出したコーヒー約120ccに30~40ccのお湯を足して飲みます。

この方法で抽出すると、抽出量が少ないので、雑味やエグ味が出にくく、さらにお湯で薄めることでゴクゴクと飲める仕上がりになります。

このお湯で薄める方法はいつものドリップコーヒーに応用している方も多く、抽出量を80ccほどにし、40ccをお湯で追加することで、いつもと変わらないコーヒーの濃さで、雑味やエグ味を抑える方法もあります。

まとめ

アメリカンコーヒーは薄いだけではなく、酸味があり、ゴクゴクと飲める仕上がりのコーヒーでした。

朝飲みたいという声も多いコーヒーで、抽出方法も難しくないので、自宅でも楽しめます。

ぜひ浅煎りのコーヒー豆を購入して試してみてください。

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