コーヒーの歴史と3大原種(アラビカ種・カネフォラ種・リベリカ種)

コーヒーの生豆

コーヒーはコーヒーノキという植物の実を、乾燥させ焙煎し、お湯をかけ抽出して飲んでいます。

そのコーヒーの歴史は古く、現在飲まれているコーヒーは大きく分けて3つの原種からなっています。

コーヒーってどんな植物?

コーヒーはコーヒーノキという植物で約70種類あるといわれていますが、コーヒーとして市場に出回る種類が3種類のため3大原種などと言われることがあります。

その3大原種はアラビカ種カネフォラ種リベリカ種です。

一番有名な種類がアラビカ種で、コンビニなどでも「アラビカ種100%」などと宣伝されている種類です。

カネフォラ種は聞きなれない名前ですが、いわゆるロブスタのことで、ロブスタの名前のほうが有名になってしまったので、ロブスタを原種だと考えている方も少なくありません。

最後のリベリカ種は世界全生産量の1~2%ほどしかなく、幻のコーヒーなどと呼ばれることもあります。

アラビカ種とは

現在生産されているコーヒーの多くがこのアラビカ種です。
ブルボンやティピカなど多くの品種があり、風味や旨味、甘味が多くの方に好まれるため、世界各地で生産されています。
キリマンジャロやブルーマウンテンといった銘柄は、このアラビカ種に分類されます。
ただ、病気に弱く生産管理が難しい一面を持ち合わせています。

また歴史は深く、もともとエチオピアに自生していたコーヒーノキは約1,200年前にはイエメンに伝わり、飲み物として生産され始めたといわれております。
西暦1700年ごろからは世界各地に伝わり始め、オランダやフランス、中南米へと伝わり、現在のコーヒー生産地を形成していきました。

カネフォラ種とは

現在生産されているコーヒーの約30%を占めていて、香ばしい風味と強い苦みが特徴です。
味はアラビカ種に及ばないものの、少量のコーヒー豆で濃厚なコーヒーが抽出できるため、商業用に使われる場合が多いのが特徴です。
また、アラビカ種が病気に弱いのに対して、カネフォラ種は病気に強く比較的低地でも生産できるため、1900年ごろにアラビカ種が大ダメージを受けた際に、世界各地で生産されるようになりました。

発見されたのはケニアやタンザニアにまたがるのヴィクトリア湖で発見され、20世紀になってから世界各地へ進出していき、現在ではアフリカや、インドネシア、ベトナムなどで生産されています。

リベリカ種とは

全体生産量の1~2%しか生産されておらず、栽培地域で生産・消費されているので、ほとんど見る機会はありません。

発見されたのは西アフリカで、現在でもコートジボワールやアンゴラなどで生産されています。
平地や低地でも生産できることが評価されましたが、苗を植えてから収穫できるまで5年もかかることから世界各地で生産されることはありませんでした。

まとめ

それぞれのコーヒーに特徴があります。
日本で流通しているコーヒー豆はほとんどがアラビカ種で、リベリカ種やロブスタなどに出会う機会のほうが少ないです。
どこかで出会うことがあれば、ぜひ一度試してみるのもいいかもしれません。

コメント